こんにちは、2歳児を子育て中のサラリーマンきいろです。
労働組合の役員って、実際にやるメリットはあるの?
誘われたけど、やるべきなの?やらないほうがいいの?
と思ったことや、役員に誘われたことはありませんか?
僕は、労働組合の青年部で4年間役員、そのうち1年間は委員長をしていました。
大変だなーと思うこともありましたが、実はメリットを感じることも何度もありました。
メリットと感じたのはこの3点です。
- 会社の経営陣と繋がりを持つ機会がある
- いろんな業種の友人が増え、会社内での視野が広がった
- 2足のわらじの充実感
一方でメリットを感じているものの、すべての方に労働組合役員はオススメできません。
- 転職を考えておらず、今の会社で働き続けたいと思っている方
- 一度役員になると辞められない風潮の労働組合ではないところに所属できそうな方
のみにオススメできるものだと思っています。
この2点に該当される方であれば労働組合の役員をするメリットを確実に感じることができます。
今やってるけど面白くない!と思っている人もやっていてよかったと感じることができると思います。
労働組合の役員をすると仕事にも絶対に活きる!というのが僕の結論です。
僕が直に感じた組合役員をやることのメリットを順に紹介していきます。
会社の経営陣と繋がりを持つ機会がある
労働組合の役員になることで最も大きなメリット。
それは、普段会ってお話しすることのない会社の経営陣と繋がりを持つ機会がある、ということです。
僕は、中長期的に今後の展望をどう見ているかといった、経営陣の考え方に触れることができました。
会社という組織はトップダウン。
下は上の指示に従うだけ、ということがほとんどです。
一方で労働組合はボトムアップ。
下から現状を吸い上げ、会社と交渉したり提言したりするのが仕事です。
そのため、組合活動をする中で会社の経営陣の想いを生で聞いたり、意見を交わしたりする機会があるのです。
しかも、拘束時間外で。
他の社員と差がつくのは当然のことです。
経営陣と意見交換をしたりしている間に、特に僕にとってこの2つは大きかったと思います。
- 流れを先読みできるようになる
- フィードバックがもらえる
流れを先読みできるようになる
経営陣がどういったことを見据えているか分かると、自分達が会社に提案することや考え方も少しずつ変化していきます。
会社側が考えていることを先読みして、こちら側も手を打てます。
ちょっと言い方は悪いですが、カンニングみたいなものです。
お客様のニーズにお応えすることが前提になりますが、サラリーマンである以上、会社のニーズも汲み取る必要があります。
せっかく企画・提案しても、会社が目指しているところにコミットしないと提案も通りませんよね。
会社側のニーズや流れといったことを頭に入れるためにも組合役員になる、というのは一つの手段だと思います。
フィードバックがもらえる
会社側のニーズや考え方といったことは、経営陣は普段から発信していることかと思います。
わざわざ休みに時間を作らんでも社長会見とかを頭にいれておいたら、それでよくない?とお考えの方もいるでしょう。
ですが、これでは大事なことが抜けてしまいます。
フィードバックがもらえない、ということです。
自分なりに考えていても、実際はもう一押し足りていない、と他者から思われることもあるかと思います。
そういったことを防ぐことができるのは、直接尋ねることだと思います。
僕の場合は会社への提案ではなく、労働組合活動についてアドバイスをもらう機会がありました。
4年間役員をしている中で、ずっと思っていた事がありました。
それは「組合活動をしている僕を会社はどう思っているのだろうか?」ということです。
正直、全ての社員から好かれる役割ではないと常に感じていました。
また、果たして自分がやっていることは意味があるのか…?と思っていました。
立食パーティーの時でしたが、お酒の勢いで経営陣の方に聞いてみました。
その時の経営に携わる方から頂いた答えがコレです。
なかなか一般の社員だと会社の経営に携わることはできない。
でも現場視点を取り入れなければ会社の経営としても良い方向に進まない。
一般社員が経営に携わる手段の一つが労働組合。
会社側の俺の身としては大歓迎だよ!
自分が経営者の一人だと思って取り組んで欲しい!
「労働組合役員をやっていてよかった!」と心から思えたシーンでした。
自分だけで考えていても、分からないことや気付かないことは多いにあると思います。
それを会社の経営陣に確認することだって可能なんです。
会社の規模にも寄りますが、僕の場合は直接経営陣に質問をする機会というのは労働組合がなければあり得なかったので貴重な経験になりました。
いろんな業種の友人が増え、会社内での視野が広がった
普段していると、どうしても同じ職場の人としか交流できませんが、労働組合の役員をすることで色んな職場・部署の人と一緒に仕事をする機会が多くなります。
営業担当だけでなく資材や経理、人事など、別の支店で働く人ともチームとして一緒に働くイメージです。
これがなぜ良いのか?というと、他の部署や支店の情報を取りやすくなるからです。
特に改善の提案をする時に役立ちます。
「こうやったほうが業務を効率化できる」と思っても、実際に他の部署が効率化できるとは限りません。
現場の生の声を聞くことで、自分たちだけでなく他の部署も効率良く仕事を進められるような提案も可能です。
僕も4年間役員をしたことで他業種の仲間ができました。
普段の業務で顔を合わせることは少ないですが、生の声を聞き、職場改善案や社内の昇進試験などで活かしています。
視野を広げる一つの方法として、労働組合役員になるというのは有効だと実感しています。
2足のわらじの充実感
組合役員をやるまでに今までに感じたことがなかった感情…
それが、「2足のわらじの充実感」です。
自分を必要としてくれていると実感できると、人はポジティブになれるものです。
会社以外に必要としてくれる場所があると自分の安心感に繋がり、気持ちよく働けるようになります。
このままだと会社の中で埋もれてしまう…
そんな思いを持って労働組合役員として活動をし始めた僕は、組合活動で人生は少し好転したと感じています。
僕は労働組合の役員として他の役員の方々から必要とされている感じたことで、ポジティブになることができ、仕事の業績を上がりました。
転職は今すぐには考えていない…
でも、社内で自分の存在感をアップさせたい!
そういった方には、労働組合役員をする価値はあると考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
労働組合役員になることを考えている方、現在役員として活動している方には役員の恩恵を最大限に受けながら活動して欲しいと思います。
僕が労働組合役員をしていてメリットだと感じたのは以下の3点です。
- 会社の経営陣と繋がりを持つ機会がある
- いろんな業種の友人が増え、会社内での視野が広がった
- 2足のわらじの充実感
ただし、組合役員に対して意欲が下がっている時に、ずっと続けなければならない状況になってしまうというのは、悲惨です。
組合役員をいつでも辞められる、という状況をしっかり作った上で活動に参加するようにしましょう。
僕は、所属する組合に青年部がある方や青年部で活動できる年齢の方には、青年部をオススメしています。
年齢制限があると、このようなメリットがあります。
- 経験が早く積める
- 対象年齢に達したら辞める理由にもなる
スピード感を持って経験を積んでいくには、もってこいの組織だと思います。
そして、せっかく組合活動をするのであれば、どんな小さな組織でも「委員長」になることをオススメします。
マネジメントなども学ぶ機会にもなり、手に入る経験値は桁違いです。
僕の組合活動経験が少しでも多くの方にお役に立てると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!