妊娠中・授乳中のアルコールがダメな理由『睡眠こそ最強の解決策である』から得たこと

記事内に広告が含まれています。

こんにちは、2歳児を子育て中のサラリーマン、きいろです。

 

妊娠中・授乳中のアルコールはダメだとよく言われておりますが、なぜダメなのかご存じでしょうか?

 

「僕は子どもにもアルコールが入ってしまう。お酒は20歳になってからのもんやろ!」

と適当かつ素直に助言を聞いてました。

 

妻のみどりがお酒を飲めないのなら僕は家で飲まないようにしよう!とだけ決めて、実行していました。

 

自分の睡眠の改善のためだけに読んでいた睡眠本で胎児・乳幼児に与えるアルコールの影響について書かれていました。

 

正直に言いますが、胎児や新生児に与えるアルコールの影響は、僕の想像をはるかに超えていました…

 

僕と同じように、妊娠中・授乳中のアルコール摂取がいかに危険かは意外と知られていないことだと感じたので、お伝えします。

 

今回読んだ本はこちらです。

 

 

妊娠中・授乳中に禁酒をすることが、どれだけ子どものためになるか、知る機会になればと思います。



なぜ妊娠中・授乳中のアルコール摂取はダメなのか?

結論から言いますと、

胎児・乳児のレム睡眠を奪い、脳の成長を妨げるからです。

 

アルコールは現在分かっている限り、最も手強いレム睡眠の敵とされています。

 

以前、アルコールが胎児に与える影響を調べる研究がありました。

 

母親がアルコールではない飲料を飲んだときとグラス2杯ほどのワインを飲んだときに分けて胎児の睡眠を観察する、という研究です。

 

アルコールを摂取した母親の胎児は、アルコールを摂取していない母親の胎児に比べ、レム睡眠がかなり少なくなることがわかったそうです。

 

睡眠の量だけでなく、レム睡眠の質にも悪影響を及ぼします。

 

さらにいうとアルコールを摂取した母親の胎児は呼吸の回数も少なくなったそうです。

 

通常の呼吸は1時間に381回のペースですが、1時間に4回まで減ったという研究があります。

 

アルコールは

  • 胎児のレム睡眠の量・質ともに悪影響を及ぼす
  • 呼吸の回数も少なくなってしまう

 

ということを知っておいていただければと思います。

 

ここで、

レム睡眠ってなんだ?

レム睡眠とノンレム睡眠ってどっちがどっちだっけ?

 

ってなる方もいらっしゃるかと思います。

 

簡単に本書をもとに解説させていただきます。

レム睡眠・ノンレム睡眠とは?

簡単にいうと

  • ノンレム睡眠…夢をみていない状態(熟睡状態)
  • レム睡眠…夢を見ている状態

 

レム睡眠時は眼球が高速に動いているそうです。

 

大人だとノンレム睡眠から始まり、途中でレム睡眠に切り替わるというサイクルを約90分おきに繰り返しています。

 

しかし、新生児の場合は寝るとすぐにレム睡眠に入ります。

そのため、母親なら眼球が動いていることに気づく方もいらっしゃると思います。

 

睡眠が脳に与える働きも、睡眠の種類によって異なります。

 

  • ノンレム睡眠…新しい記憶を長期の保管庫に移動させること
  • レム睡眠…新しい記憶を保管庫から取り出し、それまでの経験のカタログと衝突させること

 

レム睡眠は、もともと持っている経験値に新しく入ってきた情報を混ぜ合わせる。

 

夢を見ている間に、創造性が育まれているということは頭に入れておくことは良いでしょう。

胎児の脳はどうやって作られている?

 

ノンレム睡眠とレム睡眠。

それぞれの役割がありますが、脳を作っているのはレム睡眠だそうです。

 

なぜ、そのようなことがわかるのか?

 

それはレム睡眠が増える時期と脳が急速に発達する時期が同じだからです。

 

脳の発達は妊娠の3分の1を過ぎてから始まり、レム睡眠という電気刺激を養分にして胎児の脳は成長しています。

 

この段階は、「シナプス形成」と呼ばれているそうです。

 

脳内に神経が縦横無尽に張りめぐらされることで、思考や記憶、感情、決断が生まれます。

 

きいろ
きいろ

人間の脳にとって、この時期はめちゃ大事ということです。

 

もちろん、脳にとって重労働ともいえる作業なので、この時期にレム睡眠が欠かせません。

 

妊娠期間の3分の2(約23週)が過ぎるころには、ノンレム睡眠とレム睡眠を発生させるために必要な神経の大部分が完成するそうです。

 

胎児が覚醒のような状態を経験するのは、この時期から。

しかし、起きている時間は思っているよりもずっと短く、1日に2時間から3時間ほどです。

 

きいろ
きいろ

胎動は周りで起こっていることに反応しているわけではありません。

夢を見ている時に自然と体が動いてしまっているそうです。

 

妊娠後期になれば、トータルの睡眠時間は減ってきます。

 

しかし、逆行するようにレム睡眠だけは爆発的に長くなります。

妊娠最終週になるとレム睡眠は生涯最長とも言える1日12時間になります。

 

脳を作るためにレム睡眠は必要不可欠なもの。

 

アルコールを摂取すると、胎児の睡眠時間に大きな影響を及ぼす。

 

脳の発達にも遅れが生じるということは、しっかり頭に入れておきましょう。

出産後の飲酒はOKなのか?

もちろん、アルコールは妊娠中だけでなく、授乳中も控えたほうが良さそうです。

 

母親がアルコールを飲むと、母乳にもアルコール成分が含まれるようになります。

 

母乳のアルコール濃度は、母親の血中アルコール濃度とだいたい同じです。

 

アルコールの影響で乳児は眠りが断片的になり、レム睡眠が20~30%減少するそうです。 

 

きいろ
きいろ

大人も子どもも同じですね。アルコールは眠りを浅くしてしまう効果があります。

 

日々の経験で新しい情報が入ってきても、頭の中で整理しきれなくなってしまいます。

失った脳の成長期は取り戻せない

簡単にまとめるとこんな感じになります。

 

  • 母親がアルコールを摂取すると胎児のレム睡眠の時間が短くなる
  • 脳を作るにはレム睡眠が必要だから脳を作るのが遅れる

 

しかし、これだけではありません。

 

ただ単にレム睡眠が短くなって、発達が遅れるだけではありません。

 

レム睡眠が短くなってしまうと、脳はこの神経を作るという作業を中断してしまうのです。

 

胎児や新生児には、体内からアルコールがなくなると、胎児・新生児は失われたレム睡眠を取り戻そうとします。

 

しかし、取り戻す力ありません。

まだ脳がしっかり発達していないからです。

 

そして、レム睡眠が少なくなるだけではありません。

レム睡眠中に発生させる電気刺激にも違いにも影響を与えるそうです。

 

あくまで極端な例ではありますが、

妊娠中に大量に飲酒した母親から産まれた乳児と、そうでない乳児。

 

レム睡眠が発生させる電気刺激の活動量を比べてみると、大量に飲酒した母親から産まれた乳児のほうが200%も少なかったそうです。

 

  • レム睡眠を取り戻そうとするが、胎児・乳児にはを取り戻せない。 
  • 脳が活発に成長するタイミング逃すと、神経が急ピッチで作られることはない。

 

妊娠中・授乳中のアルコールだけは、世間で言われているとおり我慢しましょう。

 

現在のところ、胎児や新生児の時期にレム睡眠を奪われると成長してからどのような影響が出るか、完全にはわかっていないそうです。

 

アルコールが関係ある場合も、ない場合も同様だそうです。

  

新生児の時期にレム睡眠を妨害されると、大人になってから社会性に異常が見られる。

 

この事だけが、現在分かっているそうです。

 

きいろ
きいろ

まだまだ睡眠については情報がアップデートされていくということも理解しておきましょう。

 

僕も一緒に学んでいきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

  

自らの睡眠改善のために手に取った本ですが、

子どもの睡眠についての記述も多く、

子育てについても予想以上に参考になりました。

 

妊娠中・授乳中のアルコール摂取するとこのような形で脳に悪影響を及ぼします。

 

  • 子どものレム睡眠に影響を与え、眠りが浅くなる
  • レム睡眠は頭の中を整理する働きがあり、想像力や社会性を育む
  • 脳の成長するタイミングを逃すと、脳は途中で成長しようとすることをやめてしまう

 

危険度がわかったところで、家族としてできることはただ一つ。

 

妊娠中・授乳中は、妻も夫も飲酒しないということだと思います。

 

夫が目の前で飲んでいると、妻も飲みたくなるのは当然です。

 

もし第二子を妊娠した!ということになればしっかり実行に移していきます。

 

子どもに与えるアルコールの影響だけでなく、この本からは自分たちにも使える睡眠に関する知識が得られます。

是非手にとって読んでみてください。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

ブログランキング・にほんブログ村へ

PVアクセスランキング にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました