こんにちは!
2歳児を子育て中のサラリーマン
きいろです。
いろいろなネントレの解説がある中で
こんな事を感じたことはありませんか?
本当に夜に電気を消したりとか、
こんなやり方で大丈夫なの?
そもそも子どもにも個人差があるのに
このやり方は我が子に合っているの?
我が家も疑心暗鬼で
ネントレにチャレンジしていました。
ネントレをしていた時期から
かなり時間が過ぎましたが
こちらの本を読んで睡眠に関する基礎知識の理解を深めることができました。
特に知っておくべきだと感じたのはこの3点。
- 人間は「概日リズム」と「睡眠圧」で寝るか起きるかを決めている
- 赤ちゃんがトレーニングしなければならないのは「概日リズム」
- 「概日リズム」は日光・気温変化・授乳の時間などで鍛えられる
私達がネントレをしている時は「実際にやるべきこと」しか頭に入れていませんでした。
ネントレを始める前から
もう少し眠りについて詳しく知っていれば
疑心暗鬼にならずネントレをうまく
進められたのではないかと思います。
少しでもストレスなくネントレを進めるために参考になればと思います。
ともに勉強していきましょう。
人間の眠りを制御する2つの要素
まずは眠りの基本を抑えておきましょう。
本書によると、自分達の寝る時間、
起きる時間を決める要素は大きく分けて
2つあります。
それは「概日リズム」と「睡眠圧」です。
この2つによって睡眠が制御されるのは
大人も子どもも同じです。
概日リズムとは?
概日リズムとは、
いわゆる「体内時計」です。
夜のある時間になったら眠くなり、
朝のある時間になったら目が覚めるように
なっているのも、その時計があるからです。
しかし、このリズムが
コントロールしているのは、
睡眠と覚醒のパターンだけではありません。
飲んだり食べたりする時間や、気分や感情、
排出する尿の量、体温、代謝の善し悪し、
さまざまなホルモンの分泌量も、
このリズムの影響を受けています。
体内時計をコントロールしているのは、
視交叉上核(しこうさじょうかく)という
脳内の部位です。
平均して24時間15分と言われる
人間のリズムを、
太陽の光などを頼りに日常の24時間に
戻す役割もしています。
睡眠圧とは
睡眠圧とは、脳が体に
「疲れてきてるからそろそろ寝ようよー」と
圧力をかけることです。
これにはアデノシンという脳内で
生成される化学物質が影響しています。
起きている時間が長くなるほど
アデノシンの量が増え、
脳に「睡眠圧」がかかるように
なっています。
一方で眠るとアデノシンの量が減り
覚醒に繋がるという流れです。
たいていの人は、12時間から16時間
起きているとアデノシンが増え、
眠くて眠くて仕方ない状態になるそうです。
この体内時計と
化学物質のバランスによって、
日中は覚醒し、夜になると眠くなる
というリズムができています。
どちらも連携しているようですが、
実は個々に動いています。
学生時代にオールしていた時のことを
思い出してもらうと
分かりやすいかと思います。
明け方になって目が冴えてきた記憶は
ありませんか?
この時、アデノシンは増え続けて睡眠圧をかけているのですが、概日リズムは覚醒のタイミングに入ってくるので、疲れているのにあまり眠くならないという状況になります。
生まれたばかりの赤ちゃんに備わっていない要素
眠りの基本を抑えたところで、次は赤ちゃんの眠りの要素についてです。
赤ちゃんに欠けているのは、
眠りと覚醒をコントロールする
「概日リズム」と「睡眠圧」
どちらでしょうか?
はたまた、両方備わっていないのでしょうか?
正解は…
概日リズムのみが備わっていません。
本書によると眠りを発生させる脳の部位は
生まれる前からすでに
できあがっているそうです。
一方で、概日リズムをコントロールする
視交叉上核は、完全に発達するまでに
かなり時間がかかります。
概日リズムの兆しが見えるのは、
生後3ヵ月か4ヵ月たってからのことだそうです。
そのため生まれてすぐの赤ちゃんは、
1日のうちに何度も寝たり起きたりします。
しかし生後1年がすぎると、
多少の昼寝するものの、昼は起きていて
夜は眠るようになります。
そして4歳にもなると、完全に概日リズムに支配された生活を送るようになるのです。
赤ちゃんの概日リズムを作るには、何をしたらいいのか?
1歳くらいになるとリズムができてくるのだ
ということはお分かりいただけたと
思います。
それでは、次第にリズムができるのか?
といえばそういうわけではありません。
本書から学んだ具体的に親がやるべきことはこの3つです。
- 照明を調節する。
- 空調を調節する。
- できる範囲で授乳の時間を一定にする。
概日リズムをコントロールする
視交叉上核は、
定期的に送られてくる刺激を頼りに、
概日リズムの信号を少しずつ発していき、
24時間のリズムが確立されます。
定期的に送られてくる刺激とは、主に3つ。
日光、気温の変化、授乳の時間
つまり、ある程度、朝・昼・夜と赤ちゃんにもリズムをつけるようにすることがネントレにおいて大切なのです。
もちろん、赤ちゃんの
お腹の減り具合もあるので、
授乳に関してはまったく同じにはできないと思います。
しかし空調や調光に関しては、
大人がコントロールすることが可能です。
我が家ではこのように調節していました。
- 朝→「全灯」など照明を最も明るくする
- 夕方→暖色系の色に変える
- 寝る前→暖色系で最も暗い照明にする
- 夜中→ミルク等をあげる時はデスクライトだけ点灯させる
使っていた照明器具はこちらです。
リモコン一つで白色系暖色系、明るさを細かく調節できるのは良かったです。
夜中ミルクを作る際のデスクライトは、
今後も使うことを想定して
LEDのものであればオッケーです。
特に照明の調節はネントレで最も効果があったと夫婦共々実感しています。
自分たちがネントレをしている時は空調は
あまり操作しておらず一定にしていました。
ネントレをやらない起こるデメリット
ネントレをやらないと発生する
大きなデメリットが一つあります。
それは、子どもの成長に影響が出る
ということです。
本書によると、
睡眠に適した照明
(昼は弱い光、夜はほぼ真っ暗)を
導入したNICU(未熟児の集中治療室)を
対象に行った調査によると、
赤ちゃんの睡眠は、時間、質ともに改善し、
睡眠に適さない環境にいる未熟児に比べ、
体重増加は50~60%増加したそうです。
睡眠環境が赤ちゃんの成長にも
とても大きな影響を与えるのです。
昔と違って常に明るい状態で
1日中過ごせてしまいます。
照明や空調を整えることで、1日のリズムを作ってあげるだけでなく、体の成長についてもサポートしていきましょう。
家電を操作するだけなので、簡単できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いろんな情報をもとに、
疑心暗鬼にありながら
子育てすることもあるかと思います。
特に私達がネントレをしているときは、
「とりあえず、照明の管理はやろう」と
思って実行していたものの、
「息子にこのやり方は合っているのか?」と
思うこともありました。
しかし、ここまでお伝えしたとおり
眠りを発生させる要素は
概日リズムと睡眠圧の2つがあり、
生後間もない赤ちゃんが
持ち合わせていないのは概日リズム。
つまり、体内時計が備わっていないのです。
体内時計を作りあげるには、
日光・温度・授乳の時間を
整えることが大切です。
授乳の時間は一定にすることは難しいので
まずは、照明と空調から。
特に最も簡単にできる
照明からスタートすると良いと思います。
今回の記事でネントレで少しでも不安なく進むことを祈っています。
また今回参考にした『睡眠こそ最強の改善策である』は
ネントレについてだけでなく、
自分達の睡眠管理についてもとても参考になる良書です。
ぜひ手に取って読んでみてください。
アルコールが赤ちゃんに与える影響も
非常に参考になりました。
今回の記事がネントレの
参考になると幸いです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!